photo: Yoshiro Masuda

お知らせ

「森になる建築」とは

竹中工務店が大阪・関西万博の休憩所として提供する仮設建築です。植物由来の生分解性樹脂を3Dプリントしてつくった建築に、みんなでつくった種入りの紙を仕上げにはり、そこから植物が芽吹きます。使い終わったら建築は時間をかけて土に還り、最後は植物が育って森になります。

竹中工務店が万博に休憩所として施設提供する、生分解性の樹脂を3Dプリントしてつくる仮設建築です。外装には、みんなでつくった種入りの紙をはり、植物が芽吹き、手入れしながらつかいます。万博での使命が終わると、自然の循環の中で分解され、やがて森になります。

地球の循環から建築の
「寿命」を考える。

森になる建築は、動物の巣のように、単一の素材でつくることで素材の再利用やリサイクルがしやすくなります。さらに、つかうのは、植物由来の生分解性の素材。役割を終えた森になる建築は、自然の循環の一部となり、時間をかけて森に戻すことも試みます。

人との関係で建築の
「寿命」は決まる。

日本の木造建築が手入れされながら1,000年以上大切に使い続けられているように、建築と人との関係が建築の寿命に大きく左右します。森になる建築は、誰でもつくれる紙を外装にしており、みんなで手入れしながら大切に使う建築を目指します。

最先端のテクノロジーと手づくりでできています。

  • photo: Yoshiro Masuda

    木からつくる素材「酢酸セルロース樹脂」

    森になる建築の構造体は、植物由来で生分解される素材「酢酸セルロース樹脂(CAFBLO®)*」 を採用しています。透明な樹脂でつくられた構造体は、日光や木漏れ日を透過し、建築の中でも自然を感じられる空間になっています。

    * CAFBLO®は株式会社ダイセルの商品で、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が定める「生分解性プラ」に登録されています。

  • photo: Yoshiro Masuda

    未来の建築をつくる「3Dプリント」

    森になる建築は生分解性樹脂を3Dプリントしてつくる世界最大級の建築です。建築の構造体として初めて使う素材・初めての3Dプリントは、試行錯誤の連続。さまざまな専門家の知恵を集結して、トライアンドエラーを繰り返しながら実現までたどり着きました。

  • みんなでつくる「紙」

    森になる建築の外装材は、種をすきこんだ紙。福祉作業所でつくったり、ワークショップでつくるなど、みんなの参加で生み出された素材です。紙づくりで関わった人々の想いで、森になる建築は完成します。紙をはり直し、手入れすることで、建築の長寿命化を目指しました。

  • photo: Yoshiro Masuda

    森と建築をつなぐ「種」

    森になる建築には、たくさんの植物がそだつ予定です。それらは万博終了後に森になる建築の移設が予定されている清和台の森*から採取された種から育てたものです。万博期間中、植物の成長によって日々変化していく空間をお楽しみください。

    * 兵庫県川西市の竹中研修所にある森のこと。

プロジェクトの背景と想い

森になる建築ーForesting Architectureは人から自然へ、建築の「寿命」を
つないでいくプロジェクトです。

建築の「寿命」はどうやって決まるんだろう
古くなったり 壊れたりした時
役割がなくなり 人に使われなくなった時

つくり・つかい・すてるスクラップ&ビルドから
つくり・つかい・森になる建築へ

このプロジェクトが
人と自然と建築の関係をつなぎなおし
新しい建築の未来をみんなで考える
“種”となることを願っています。

「森になる建築」を
体感しに、EXPO2025へ。

はじまりは、
建築の「寿命」への問い。
森になる建築は、
万博で一つのかたちに。

森になる建築の完成イメージパース図 木々に囲まれた森になる建築。建築は丸っこくやさしい形が特徴です。その中でくつろぐ人々が描かれています。建築の外装には紙が貼られていて、その上から植物が育っています。

森になる建築は、コロナ禍の時、小さな設計チームの想いからスタートしました。材料も作り方も新しく、誰もやったことがないチャレンジだったため、失敗の連続。それでもだんだんと協力してくれる人が増え、一つ一つ課題を乗り越えてきました。

そして2025年、森になる建築はEXPO2025大阪・関西万博会場の休憩所として実現します。万博会期中、紙すきワークショップや、開発に携わった技術者の話が聞けるコミュニケーションタイムも予定しています。森になる建築を体感しに、ぜひ万博会場へお越しください。

万博会場マップ

森になる建築は、万博会場の西ゲート側、大地の広場の中にあります。

「森になる建築」は
たくさんの専門家との連携で 実現しています。

「森になる建築」の技術開発は、3Dプリントや外装の植栽等の技術について、それぞれの分野の専門企業と協業し、技術開発を進めています。

代表企業

  • 株式会社竹中工務店

協賛企業・団体

  • 株式会社ダイセル(素材開発・提供)
  • エス.ラボ株式会社(3Dプリント機材提供)
  • 株式会社ニフコ(部品開発・提供)
  • 阪神園芸株式会社(植栽技術開発・技術提供)
  • 大和板紙株式会社(再生パルプ提供)
  • 兵庫県立人と自然の博物館(仕上材開発・植栽指導)

協力企業

  • 株式会社ブーリアン(3Dプリントコンサルティング)
  • エスペックミック株式会社(植栽実装コンサルティング)
  • 株式会社朝日興産(植栽技術開発)
  • 西平レース株式会社(植栽技術開発)
  • 日精株式会社(植栽技術開発)
  • トーヨーケム株式会社(植栽技術開発)
  • オイケム合同会社(仕上材開発)
  • あけぼの化成株式会社(酢酸セルロース配管技術開発・導入)
  • 因幡電機産業株式会社(潅水自動制御システム導入)
  • 合同会社plankton(3Dモデリングサポート)
  • 合同会社スタジオノラ(屋外環境における快適性評価)
  • 岡安泉照明設計事務所(照明デザイン)
  • SHAREWOODS.(地域産木材調達)
  • のぞみ福祉作業所 / NOZOMI PAPER Factory(外装紙制作)
  • 株式会社ハシモトアキ(揚重工・仮設鳶工)
  • 株式会社ミック(揚重機作業)
  • 清興電気株式会社(仮設電気工)
  • 株式会社グロード建設(測量工)
  • 濱名建設工業株式会社(基礎鉄骨施工)
  • SMB建材株式会社(基礎CLT床版製作)
  • 南晃工業株式会社(3Dプリント多能工)
  • 原田左官工業所 (三和土施工)
  • 株式会社備広(サイン施工)
  • 株式会社TAKイーヴァック(電気・機械設備工事)
  • 西尾レントオール株式会社(仮設テント施工)
  • 恩地製氷株式会社(廃氷導入)
  • 株式会社ワイキューブ・ラボ(イベント・広報企画ディレクション)
  • UMA/design farm(グラフィックデザイン・ディレクション、イベント・外装紙ディレクション)
  • HUMORABO(外装紙・紙すき屋台監修)
  • TAIYA(紙すき屋台デザイン制作)+ウチソトノ(設計協力)
  • 株式会社MUESUM(アーカイブブック製作)
  • TABEL株式会社(森の茶会監修)
  • motive合同会社(WEBサイトディレクション)
  • 株式会社トルク(WEBサイトデザイン)
  • SHAREWOODS.(地域産木材調達)
  • のぞみ福祉作業所 / NOZOMI PAPER Factory(外装紙制作)
  • 株式会社ハシモトアキ(揚重工・仮設鳶工)
  • 株式会社ミック(揚重機作業)
  • 清興電気株式会社(仮設電気工)
  • 株式会社グロード建設(測量工)
  • 濱名建設工業株式会社(基礎鉄骨施工)
  • SMB建材株式会社(基礎CLT床版製作)
  • 南晃工業株式会社(3Dプリント多能工)
  • 原田左官工業所 (三和土施工)
  • 株式会社備広(サイン施工)
  • 株式会社TAKイーヴァック(電気・機械設備工事)
  • 西尾レントオール株式会社(仮設テント施工)
  • 恩地製氷株式会社(廃氷導入)
  • 株式会社ワイキューブ・ラボ(イベント・広報企画ディレクション)
  • UMA/design farm(グラフィックデザイン・ディレクション、イベント・外装紙ディレクション)
  • HUMORABO(外装紙・紙すき屋台監修)
  • TAIYA(紙すき屋台デザイン制作)+ウチソトノ(設計協力)
  • 株式会社MUESUM(アーカイブブック製作)
  • TABEL株式会社(森の茶会監修)
  • motive合同会社(WEBサイトディレクション)
  • 株式会社トルク(WEBサイトデザイン)